かつて日本では、弓は武器として使われていました。しかし室町時代(1392〜1573)末期以降は、武士が心身を鍛錬するために弓道を重んじるようになり、その後武道の1つとして発展を遂げました。現在の弓道は日本版アーチェリーといえるでしょう。しかし弓道では勝負よりも礼節を重んじ、無心を追求します。 弓道の弓は木と竹を張り合わせたもので、長さは2メートル余りあります。竹製の矢を用い、右手にゆがけという革の手袋をはめて行います。的までの距離は、近距離で28メートル、遠距離だと60メートル以上が一般的です。
なぎなたは日本古来の武道の1つです。もとは一騎打ちの戦闘用でしたが、次第に僧兵や医師、婦女の武器へと移行してきました。明治時代(1868〜1912)以降は、女子の武道として発達しました。学校教育にも取り入れられるようになりました。 競技用の「なぎなた」の長さは2メートル余りあります。柄の部分は樫の木でできており、先端の刀の部分は竹を2枚張り合わせたものです。 競技としてのなぎなたには、演技競技と試合競技とがあります。演技競技は服装・態度・技の良し悪しが判定の対象となり、試合競技では打突が決まると勝ちとなるのです。
忍者は兵法上の特別な技術を備え持った人々で、戦国時代(1467〜1568)に活躍しました。もちろん、現在の日本では忍者の姿を見ることはできません。 彼らはひそかに敵の戦術や戦力を調べたり、兵器を破壊したり、敵のリーダーを暗殺したりする役割を担っていました。それらの役割を遂行するために城に忍び込んだり、正体を見抜かれないように変装したり、相手の目をくらませて逃げたりするのが忍術です。具体的には、水上を歩く、水中に潜む、塀を越える、音を立てずに歩く、瞬時にして消えるといった技術です。どれも「敵の虚を突く」という心理作戦が根底にあります。