しめ縄

神聖な場所をほかと区別するために張る縄で、しめ縄の「しめ」とは禁忌を意味します。しめ縄は神社の社殿や鳥居に張られているほか、家庭の神棚にも見られ、正月のしめ飾りもこのしめ縄にいろいろな縁起物を付けて作ったものです。また、相撲の横綱が締める「横綱」も、このしめ縄が変化したものです。




お祓い

神道では、本性は善である人間に罪を犯させるのは穢れだとされています。だれでも知らないうちに穢れが身に付いてしまい、それがたまると罪や災いが起こるから、時にはお祓いをして穢れを清めねばならないとされてきました。お祓いにはいろいろあります。自分で塩をまいたり、手や口を水で清めたりするほか、神社神主に御幣を振ってもらい、災難や穢れを取り払ってもらうこともあります。




厄年

厄年とは、災難に遭ったり健康を害したりするおそれが多いので、注意しなければならないとされる年齢です。年齢に1を加えた歳で、男性は25歳、42歳、60歳、女性は19歳、33歳です。男性の42歳、女性の33歳は特に悪い年とされ、「大厄」とよばれます。迷信の1つかもしれませんが、これらの年齢が実際に健康上、仕事上の転機に当たることも多いため、神社に厄払いに行く人もいます。




神棚

神棚は、家の中で神符(神社からいただくお札、お守り)をまつってある棚で、多くは鴨居の上にあります。木製で屋根と階段があり、中央に神符を納めるのです。や食べ物、ろうそくなどを供え、神棚の前で家内安全や商売繁盛を祈ることもあります。近年までたいていの家では神棚をまつっていたものですが、最近は少なくなりました。




仏壇

仏壇は、仏像や位牌を安置して礼拝するための壇で、一般には家庭に置かれた仏教の祭壇を指します。中央に仏像や仏画、あるいは先祖の位牌を収めます。ほかに燭台・香炉・鈴などの仏具を置き、朝晩線香をあげて拝むのです。仏壇は家庭における先祖供養の場といえるでしょう。




仏教

仏教が日本に伝わったのは6世紀の半ばでした。その後当時の政治権力闘争の中で仏教擁護派が勝利を収め、国家の保護の下で各地に寺院が作られ、全国に広められることとなりました。鎌倉時代(1185〜1333)には、仏教は新たな指導者が何人も現われて思想的深化が図られ、弱者を救済する立場を鮮明にさせました。禅宗はやはり鎌倉時代に中国で学んだによって日本にもたらされ、主に武士の宗教として栄えました。現在、日本では仏教を背景に持つ文化が民衆の生活に深く根を下ろし、神道とともに日本人の精神文化を形成しています。また、近代に至っても絶えず仏教の新しい宗派が起こり、信者を獲得しています。




寺は、や尼が居住して修行や仏事などを行うところで、仏像が安置されています。入口には山門があり、本堂、講堂、塔、鐘楼などから成っています。屋根はほとんどがかわらぶきです。また、日本人の墓のほとんどは寺の敷地内にあります。  人々は、盆や彼岸には先祖の墓参りのために寺へ行き、死者の命日には親戚中が集まり、寺で僧にお経をあげてもらいます。一方、京都や奈良には、千年以上もの歴史を持ち、現在では観光名所にも数えられる寺がいくつもありますが、そのような寺へは建物や仏像を拝観する目的で出かけるのです。




僧、お坊さん

僧は出家して仏門に入った人で、ふつう髪を剃り、袈裟を着用します。滝に打たれたりする荒行による精神修養を続ける場合もありますが、僧の多くは任意に結婚もしています。大部分が寺に住み込みで修行し、墓を維持したり、で行われる法要で読経したりしますが、葬式や一部の法要などの際は家庭に出向いて読経します。




数珠

数珠は、仏を拝むときに手にかけたり、数珠を繰って念仏の回数を数えたりします。カトリックにおけるロザリオと似ています。仏様を礼拝するときや、亡くなった人の霊前にお参りするときなども、数珠を手にかけます。数珠の珠はふつう108個ありますが、これは、仏教における百八の煩悩を除くためといわれています。




禅宗

禅宗は仏教の宗派の1つです。6世紀前半にインドの達磨が中国に伝えたもので、日本へは鎌倉時代(1185〜1333)に栄西や道元が中国から伝えました。武士道をはじめ、茶道など伝統文化や日本人の生活全般において、は強い影響を与えてきました。禅の教えでは、真理は言語表現を超越しているため、座禅を組み、心を鎮める修業によってのみ悟りが体得されるといわれています。