日本のほとんどの企業では、定年制が採用されています。定年制とは、ある定められた年齢に達すれば、本人の意思にかかわらず退職しなければならないという制度です。定年となる年齢は、55歳から60歳というのが一般的で、近年は多少引き上げられる傾向にあります。退職の際は退職金というまとまったお金が支給され、その額は、大企業に何十年も勤めてからの退職であれば2,000万から3,000万ほどになります。
定年制は、老齢による退職というよりは、終身雇用制に対する雇用調整の役割を果たすものですが、ふつう取締役以上の重役には定年はありません。
自動販売機は日本中至るところに普及しています。扱っている商品も、酒類やたばこから花束、下着まで多岐にわたっています。日本はたぶん、世界で最も自動販売機が普及している国でしょう。店が閉まっていても、自動販売機があれば商品を購入できるので、消費者にとっては便利ですし、販売者にとっても人件費や店舗経費がほとんどかかりません。しかし、自動販売機が日本で普及している最大の理由は「安全」にあります。治安が悪ければ、自動販売機は普及する前に破壊されるか盗まれていることでしょう。従って自動販売機の普及は、日本人の現代生活の型と日本経済の発展の秘密の一端を物語っているともいえます。