風呂敷

風呂敷は、スカーフに似た正方形の布で、物を包んで持ち運ぶときに使います。材質は絹や綿です。江戸時代(1603〜1867)、銭湯へ持って行く下着や、銭湯で脱いだ着物を包むのに使われたため「『風呂』敷」とよばれるようになりました。包むときは、真ん中に物を置いて、後は対角線上の隅を結びます。




たんす

たんすは、衣類や小道具を収納する木製の家具です。伝統的な日本のたんすは、収納しやすいように引き出しと引き戸を組み合わせてあり、角が傷まないように金具で補強されているものもあります。現在では、服をハンガーで収納できるよう開き戸を組み合わせた「洋だんす」が普及しています。和服用には、衣類を湿気から守る桐たんすが重宝されています。




のれん

のれんは、日本の商店の軒先にかかっている短い布です。禅寺が防寒用に用いた垂れ幕に端を発し、江戸時代(1603〜1867)以降は、商家が屋号などを入れて商業用に使うようになりました。あるいはまた、店の象徴として、営業権や信用を意味する言葉としても使われます。開店するときは「のれんを出す」、支店を出すときは「のれんを分ける」のように言うのです。




風呂

日本では風呂に入るとき、体は浴槽の外で洗い、汚れを落としてから浴槽につかります。通常、家族全員が入り終わるまで浴槽の湯は替えないので、きれいに使います。40〜50年前までは木製の浴槽が一般的でしたが、現在はほとんどがタイル、合成樹脂やステンレスで作られています。 寒い冬は風呂で体を温め、湿度の高い夏は汗が乾きにくいため、風呂で汗を流します。日本の生活に風呂は欠かせません。1日の疲れをいやすにも風呂は最適です。今では日本の大部分の家庭に風呂があり、さまざまな種類の入浴剤も発売されているので、好みの入浴剤を入れて楽しむ人も多くなっています。




日本は山岳地帯が国土の60%以上を占め、その山々は森林で覆われています。従って木を使った文化が発達しました。炭もその1つでしょう。1960年以降の高度成長期の前までは、炭はまきや石炭とともに日本の主要な暖房燃料であり、炭を使った文化は千年以上続いたのです。奈良時代(710〜784)には鉄を鋳造するのにも炭が熱源となりました。茶の湯で湯を沸かすにも炭が必要だし、火鉢こたつにも炭が必要です。  今ではガスや電気が炭に取って代わっています。しかし焼き鳥はガスで焼くより炭で焼く方がおいしいし、茶の湯には今でも炭が必要だ、というわけで、炭文化は細々ながら現在も続いています。




和紙

紙の製法は7世紀初頭、中国から朝鮮を経て日本に伝わり、日本独自の発展を遂げました。和紙には、手すきのものと、機械すきのものとがあります。前者はコウゾなど木の皮を原料とする半紙や美濃紙などで、後者は故紙や木材パルプなどを原料とする障子紙などです。 現代生活において、和紙を使う機会はそう多くはありませんが、和紙には丈夫さや渋さ、温かさなど、洋紙にはないよさがあります。そのような持ち味を生かして、和紙を使った便箋や封筒、ランプシェードなども発売されています。




家紋

家紋は、家々によって定められた紋です。日本の家紋は約1万2千種類あるといわれていますが、その多くには、魔よけのはたらきを持つ、縁起のいい植物が用いられています。たとえば天皇家の菊の紋は、菊が薬草で、魔よけになるとされたことから作られたものです。そのほかに文字や動物を図案化したものも多くあります。 家紋の起源は平安時代(794〜1185)前期、持ち主を区別するために貴族の牛車に付けられた印でした。その後武士にも普及し、戦争の際の旗印に用いられたのをはじめ、多くのものに印されるようになりました。以後庶民にも普及し、現在は日本中のほとんどの家が家紋を持っています。